ミノキシジルの基本

ミノキシジルの始まり

ミノキシジル(Minoxidil)は、もともと血管拡張剤として開発された薬の成分です。

その後、発毛効果があることが確認され、その効果が発毛剤の有効成分として活用されたのが始まりです。

ミノキシジルを世界で最初に製造したのはアップジョン社(現在のジョンソンエンドジョンソン)で、現在はファイザー社の一部となっています。

この、当時アップジョン社(現ファイザー社)が世界で最初に発売したミノキシジル育毛剤がRogaine(ロゲイン)です。

ロゲインは世界で発売されていましたが、日本では発売されておらず、のちに大正製薬が一般用医薬品としてミノキシジル育毛剤を発売しました。

それが、リアップです。

ミノキシジルの商品発売の流れ

ミノキシジルは、1960年代にアップジョン社が初めて商品化しました。

もともとは高血圧の経口薬としてスタートしましたがその副作用として、髪や体毛が濃くなることが確認されたので、脱毛症を回復させる成分として、育毛剤へ配合されるようになりました。

海外で初めてアップジョン社がロゲインを発売したのは1980年代です。

初代の商品はミノキシジルが2%含まれた外用薬でした。

なお、この時すでに、ミノキシジルを成分とした内服薬であるロニテン(Loniten)は発売されています。

ロニテンがアメリカのFDAから承認を受けたのは1979年で、その当時は錠剤型のロニテンを高血圧治療薬として用いることで承認を受けています。

つまり、ロニテンはミノキシジルタブレットではありますが、薄毛治療薬ではなく高血圧の薬としての利用のみが認められていたということです。

海外では1980年代ですでに、ミノキシジル育毛剤である「ロゲイン」とミノキシジルタブレットである「ロニテン」も発売されで発売されましたが、日本国内でミノキシジルが育毛剤として利用されるようになったのは、さらにもっと後のことです。

ミノキシジルの育毛剤を日本で最初に発売したのは大正製薬で、商品名は「リアップ」です。

リアップがミノキシジルの育毛利用について国内で承認を受けたのは1999年の暮れのことで、販売とプロモーションが始まったのはほぼ、2000年初頭です。

それ以降リアップは、ミノキシジルを含む唯一の育毛剤として、2017年まで国内でこの市場を独占していました。

2018年からは特許期限切れに合わせて、様々な会社がこのミノキシジル育毛剤を発売し始めています。

特に、育毛シャンプーで有名なスカルプDのアンファーや、ロート製薬などがいち早く商品の発売を発表しています。

ミノキシジルの歴史

1979年 アメリカFDAがロニテンの販売を承認。
1988年 アメリカFDAがロゲインの販売を承認(ミノキシジル2%)。
1991年 女性用ロゲイン(ミノキシジル2%)が発売開始
1997年 アメリカでロゲイン5%が発売される。
同時に薬局での購入が可能になる。
2000年 日本で、大正製薬が「初代リアップ」を販売開始(ミノキシジル1%)。
2009年 日本で、大正製薬がリアップX5(ミノキシジル5%)を販売開始。
2018年 日本でリアップが特許切れ。
アンファーのメディカルミノキ5が販売開始。
ロート製薬のリグロEX5も発売開始。

ミノキシジルのジェネリック薬

2018年にリアップの特許が切れる前から、実は日本ではジェネリック医薬品を個人輸入の形で入手できるようになりました。

インドという国は、医薬品成分の特許がしっかりと機能しておらず、同じ成分の薬をすぐに製造して販売してもよい、ということになっており、この影響でインド国内では最新の薬がどんどんと安い金額で作られるようになっています。

そしてこのような商品の一部が、個人輸入というかたちで日本で利用されるようになったのです。

しかし、ミノキシジルは医薬成分ということを忘れてはいけないでしょう。

現在でも、国内では高血圧の治療のための血管拡張薬として服用されているので、重篤な症状を引き起こす可能性はないものの、体毛が濃くなるなど一部の人に見られる副作用については今なお注意が必要であると言われています。

日本でのミノキシジルの商品化

日本では育毛を目的としたミノキシジル成分の処方薬は現在は発売されていません。

処方薬というのは医師が処方する薬のことです。

しかし、一方で医師が処方しない、一般向けの医薬品としては、ミノキシジル育毛剤が発売されています。

大正製薬が一般用医薬品として開発を行い1999年に発売された「リアップ」です。初代リアップのミノキシジルの含有量は1%でした。

さらに女性用に特化したリアップレディも2005年に発売され、2009年にはミノキシジルの濃度が5%のリアップX5が男性用育毛剤として発売されました。

とはいえ、濃度や価格面では、今のところ海外商品のほうがメリットが高いと感じる人が多く、海外商品の個人輸入が人気の入手方法となっています。

ミノキシジルの発毛作用

毛成長のメカニズムについては、ミノキシジルの毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化が有効に働くためだと考えられています。

ただ詳細はそれほど明らかではありません。

これまでに、他の商品との併用で効果が上がることや、ミノキシジルの外用薬と内服薬では内服薬のほうが発毛効果が高いことなどが、利用者レビューや多くの利用者の実体験からも分かっています。

現状は日本ではミノキシジル外用薬のみが承認されていますが、ミノキシジル自体は医学会からも最高ランクの評価をもらっており、薄毛治療においては効果が期待できる成分となっています。

2018/12/13