ミノキシジルは元は高血圧を治療する飲み薬だった?

現在では、薄毛治療薬として非常に有名なミノキシジルですが、実はもともとは高血圧の治療薬の開発のために研究されていた成分でした。

高血圧治療薬の臨床試験で多くの人が毛深くなる?

ミノキシジルには毛を生やす他に、血管拡張の効果もあります。そのため最初にミノキシジルの臨床試験が行われたのは薄毛の治療ではなく、高血圧の治療だったのです<。/p>

高血圧の薬としてミノキシジルを臨床試験中、高血圧治療薬としての効果も確認ができた一方で、服用者の多くが毛が深くなっていることがわかりました。これをきっかけにミノキシジルは毛を生やす効果があるのでは、と考えられ、薄毛の治療薬として更に研究が進められることになったのです。

この成分の研究していたのは、現在の製薬企業大手ファイザーで、最初に毛生え薬として開発された薬が、あの「ロゲイン」です。そしてロゲインが開発された1980年代から遅れること十数年、日本でもミノキシジルを含んだ育毛剤が販売されました。それが「リアップ」です。

現在では高血圧、薄毛治療の両方で多くの種類の薬が存在

育毛剤は、このロゲインやそのジェネリックなど、現在では非常に多くの種類が販売されています。その一方で、ミノキシジルのタブレットは、高血圧の治療薬として海外、日本で、ノキシジル、ロニテンといった名称で販売されています。こちらも現在では多くのジェネリックが販売されており、様々な種類の薬が存在しています。

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塗るか飲むかで取り扱い難易度があがるのは、高血圧治療効果のせい?

ミノキシジルは、外用薬として頭皮に塗布する程度であれば、特に併用禁忌の薬などはありません。頭皮の痒みや痛みなど、ちょっとした副作用のような症状が出た場合は使用を控える必要がありますが、それ以外では特に使用で気をつけることは少ないです。

しかし、ミノキシジルをタブレットとして服用する場合は、注意が必要です。薬の「外用」、「内服」の違いは、患部に薬の有効成分を正しく届けられるかどうか、で判断されます。そのため、皮膚の治療薬では塗り薬が多いですが、内蔵など臓器の治療では飲み薬がよく使われているのです。

飲み薬の場合は、血管を通して全身へ成分が伝わったりするため、薬によってはその効果を大きく受ける可能性があります。ミノキシジルはまさにその例で、塗り薬ではあまり気にしなくてもよいですが、直接飲んだ場合は高血圧治療としての血管拡張作用が体中に大きく影響を与えます。

そのため、髪の毛を生やす目的であっても、ミノキシジルを飲む場合は、自身が心臓病など血管拡張作用を体が受けた際に、悪化させてしまうような他の病気を抱えていないか、確認する必要があるのです。

日本では飲むことは認可されていませんが、専門のクリニックでは処方をしてくれるところもあります。多くの臨床に裏打ちされていることと、診断をベースとした処方であることから安心感があります。一方で価格が高いのは少し難点かもしれません。

現在では安いジェネリック医薬品は個人輸入代行サービスで海外から個人輸入することも可能です。

ミノキシジルの効果の所以

ミノキシジルがなぜ髪の毛を生やすのか、具体的なことはまだ研究中で、あくまでも研究の結果、服用者と毛の成長具合に、強い関連が見られたため実用化が行われたとも言われています。

またミノキシジルの高血圧薬としての効果から、頭皮の毛細血管を拡張し、血液を巡らせることで、髪の毛の成長に必要な成分をより多く伝達できるようになったから、という考えもあります。

具体的な効果の背景は、これからの研究で明らかになることでしょう。

2016/06/14