フォリックスFR16の紹介 ‐ポラリスNR-10との徹底比較‐

フォリックスFR16(Follics FR16)は2017年の夏ごろに登場した最新のミノキシジル系育毛剤です。

大人気のミノキシジル育毛剤「ポラリス」シリーズが2017年の夏ごろで販売終了となってしまい、その後継品として登場したのがこのフォリックスシリーズです。

ポラリスには、ミノキシジルの濃度や配合されている成分によって、いくつかのラインナップがありましたが、このフォリックスもまたポラリスと同じようなラインナップで商品が用意されています。

フォリックスFR16はあのポラリスNR-10の後継品か?

ポラリスと同じようにフォリックスにもまたシリーズがあります。

ミノキシジル濃度という観点でいえば、フォリックスFR16はポラリスNR-10にとって代わる商品といえます。

ポラリスNR―10は他の商品と比較して、最高濃度である16%のミノキシジルが含有されていることが大きな魅力の一つでしたが、フォリックスシリーズではこの「フォリックスFR16」が、16%のミノキシジルを含んだ育毛剤となります。

また、ポラリス育毛剤の特有の技術であった、リポスフィアーテクノロジーもこのフォリックスには継承されており、ポラリス育毛剤が製造停止となった今、ポラリス育毛剤の特にNR-10を利用していた人は、フォリックスFR16へ移行したほうが良いように思われます。

しかし、本当にフォリックスFR16はポラリスNR-10と同じ育毛剤なのでしょうか。

実は、ポラリスNR-10とフォリックスFR16の間では、継承された成分や技術などがある一方で、ポラリスNR-10から継承されなかった部分もあるのです。

今回は、このポラリスNR-10とフォリックスFR16を比較して、継承された点と、継承されなかった点、また継承されなかった部分はダウングレードなのか、それとも新しい技術や発見によって行われたアップグレードだったかについて、検証をしてみたいと思います。

元ポラリスNR-10ユーザーで、フォリックスFR16への乗り換えを検討しているユーザーには、まさに必見の内容です。

フォリックスFR16で新たに追加された成分

アデノシン

アデノシンは、実はミノキシジルの効果の源泉とも言われる成分です。現在、この成分は薄毛治療の医薬成分として認可を受けていません。

しかしその働きなどを確認する範囲では、薄毛治療成分として最強のミノキシジルと同じような効果がありそうです。

アデノシンの働き

アデノシン自体の働きとしては、VEGFやKGFといった「成長因子」の生成を促す作用があります。

成長因子とは細胞分裂などを促す因子のことで、頭髪の場合は髪の毛の根元にある毛乳頭を増やし、髪の毛を増やすことができると考えられています。

成長因子はそのほか様々な分野でも治療に活用されており、肌に直接成長因子を打ち込み、ハリを取り戻すような肌の治療などでも活躍しています。

アデノシンのすごいところ

成長因子を直接頭皮に取り込むという点では、実はポラリスシリーズやそのほかの育毛剤にも成長因子が含まれていて、決して珍しいことではありません。

しかし、このアデノシンがすごいのは、ミノキシジルが発毛を促す際に、実際にこのアデノシンをまずは生成し、このアデノシンが生成を促す成長因子によって発毛を実現していると考えられているからです。

成長因子にもいくつか種類がありますし、様々な効果は実感できると言われていますが、髪の毛が生えるという効果を発揮する条件なども正直まだ未知数といえるでしょう。

そんな中、少なくともこのアデノシンを通じて生成が促された成長因子は発毛の効果が高い、ということを、ミノキシジルが身をもって証明してくれているのです。

では、アデノシンを使うだけで大丈夫なのでは?

ここまでくると、なぜミノキシジルでなくアデノシンが医療成分として採用されないのか、という疑問も出てきてしまいますが、現状は不明です。

ミノキシジルに含まれるそのほかの成分がなければ実はアデノシンが生成を促す成長因子がうまく働かない、など、考えられることは多々あります。

いずれにしても、現状はミノキシジルの推奨度が高いことは間違いないため、高い発毛効果を期待するならミノキシジル入り育毛剤を利用するほうが無難です。

なお、フォリックスの場合は、ミノキシジル育毛剤がベースにあって、そこにアデノシンが追加されていますから、非常によいアデノシンの使い方と言えるでしょう。

ミノキシジルによって高い発毛効果が期待でき、さらにアデノシンの力が合わさって、場合によってはプラスアルファの効果も期待できます。

ちなみに、アデノシン単体による育毛剤は、アデノゲンという名前で、資生堂から発売がされています。

プロキャピル

プロキャピルは、セダーマ(Sederma)というフランスの会社が開発した成分です。

当初はミノキシジルと同等の効果があるとのふれ込みで、知名度をあげましたが、その後プロキャピルを研究した論文なども出てこず、あまり広まらなかった成分とされています。

プロキャピルの働き

プロキャピルの働きは、5アルファリダクターゼという悪性の男性ホルモンを生成する成分の働きを阻害することです。

男性型脱毛症(AGA)の場合は、この5アルファリダクターゼが悪性の男性ホルモンを大量に生成することで、髪の毛の成長が阻害され、薄毛になると言われています。

そのため、AGAの場合であれば、このプロキャピルによって薄毛の進行を防ぐことができると考えられます。

また、5アルファリダクターゼには、1型と2型という2種類が存在しており、プロキャピルはこの両方を阻害する働きがあると言われています。

有名なプロペシアの成分であるフィナステリドは、2型のみを阻害する働きがあり、新たに登場したザガーロのデュタステリドは1型と2型を両方阻害する働きがあります。

この点では、プロキャピルはデュタステリドと近しい働きをすると言えるでしょう。

プロキャピルの効果の出方

プロキャピルは自然由来の成分を使って作られており、医療成分であるフィナステリドやデュタステリドと比べると、比較的副作用が少なく安全と言われています。

医薬品ではなく、あくまでも化粧品といったレベルの位置づけとなっています。

体質による相性などで個人差が大きかったり、効果が医薬品と比較すると緩やか、というのがプロキャピルの効果の出方と言えるでしょう。

また残念なことに、研究論文などが少なく、ミノキシジルと同等の効果という謳い文句で登場していますが、その効果の検証はあくまでもセダーマ社の自社調べ、といった状態になってしまっています。

アゼライク酸

アゼライク酸は、本来はニキビ治療などで女性用の化粧品などに含まれていた成分でした。ニキビ菌の殺菌などの効果が期待されており、殺菌作用などがあるといわれています。

なぜ薄毛の治療でこの成分の名前が出てくるかというと、5アルファリダクターゼという、男性型脱毛症(AGA)の原因である悪性のホルモンを生成する成分の働きを阻害する効果があると言われ始めたからです。

アゼライク酸の働き

AGAの原因は、5アルファリダクターゼによって悪性の男性ホルモンが増えてしまうことですから、この5アルファリダクターゼの働きを阻害すれば、AGAの進行は食い止められると考えられます。

この5アルファリダクターゼが1型と2型の2種類を持っており、アゼライク酸はこのうちの11型を阻害すると言われています。

同じような働きをする薬としては、プロペシアのフィナステリドや、ザガーロのデュタステリドがあります。

実はプロペシアのフィナステリドも、片方の種類の5アルファリダクターゼにしか効果がないのですが、フィナステリドの場合は2型に効きます。

これは、2型のほうがよりAGAの進行にかかわっているという研究結果から、プロペシアを製造したMSD社が、2型の阻害に焦点を当てたからと考えられます。

その後、ザガーロが1型と2型を両方阻害し、フィナステリドより少し効果が高いということで、販売が始まりましたが、その際も2倍効果があるというような考え方はされませんでした。

つまり、アゼライク酸は5アルファリダクターゼに作用しますが、その中でもAGAへの影響が少し弱い方へ主に働きかけるということです。

医学的な根拠もない、化粧品の成分ですから、高い効果も望めませんので、あくまでも相性が良ければ効果が期待できる、というような理解でよいかと思います。

フォリックスFR16にもポラリスNR-10にも含まれる成分(技術)

ミノキシジル

フィナステリド

銅ペプチド

プロシアニジンB2

リポスフィアテクノロジー

ポラリスNR-10には含まれていてフォリックスFR16には含まれていない成分

最後に、残念ながらポラリスNR-10には含まれていたにも関わらず、フォリックスFR16では含まれていない成分が以下です。

・成長因子(VEGF)

成長因子といえば、クリニックの薄毛治療などでも利用されている成分です。

血管の形成などを行う作用があり、これによって髪の毛の成長を促す効果があると言われています。

髪の毛は皮膚の下では、毛乳頭と呼ばれるところから髪の毛をが生えており、この毛乳頭が髪の毛を生やす種と言えます。毛乳頭は、毛細血管ともつながっており、血液から栄養分を受けながら髪の毛を成長させています。

毛細血管が増えると毛乳頭も増えるという説もあり、それによって髪の毛を増やす可能性があるようです。毛細血管が増えるという点では、ミノキシジルと同じような作用とも言えます。

血液の循環がよくなることで、髪の毛へ栄養分が送られやすくもなりますし、頭や髪の毛の機能の再生という点では、この成長因子は魅力的な成分とも言えます。

ポラリスNR-10には含まれており、特徴の一つとして挙げられていた成分ですが、今回のフォリックスFR16では外されてしまった成分となっています。

おそらく、期待以上の効果を出していないと判断されたのが要因かと思われます。

まだまだ成長因子は研究中のところも多いようで、残念ながら他の薄毛を治療する方法と比較すると、見劣りするところはあるようです。

ミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドといった、正式に効果が認められている成分と比べて、同じぐらいの効果を発揮できるということが証明できなかったと思われます。

成長因子に魅力を感じてポラリスNR-10を選んでいた人には、少し残念な結果かもしれません。

しかし、このフォリックスを開発、発売している会社(おそらくポラリスの会社とも関連が深い)は、この育毛剤の開発に知見が多くあることは間違いないでしょうから、そのような会社が新製品では不要と判断したということは、おそらくそこまで高い効果が期待できないものでもあると言えます。

2017/11/26