ミノキシジルの作用機序について

作用機序とは

作用機序とは、薬が人体に対して働くメカニズムという意味です。

薬の作用機序は、薬の服用後、薬剤が人体で代謝され、効果をあらわす一連のプロセルです。

薬剤が効果を発揮する過程での体内の生理学的な化学変化ということができます。

人体における生物学的、科学的な相互作用を指す用語です。

ミノキシジルの作用機序

ミノキシジルの作用機序は様々あり、どのような作用が発毛をもたらしているのか、現在も不明な点が多いと考えられます。

一般論として、ミノキシジルの作用機序は、血流増加が主なものです。

ミノキシジルが体内に吸収されると、平滑筋が刺激を受けて弛緩し、血管を拡張し始めます。

それが血圧の下降を促します。

このような筋肉の弛緩と血管の拡張は静脈と動脈の両方に起こります。

この作用が頭皮の毛細血管でも起こるので、頭皮の血流促進にも繋がります。

毛細血管が拡張すると、血流が増加し毛母細胞に血液が多く流れます。

そして血液中の成分は、より毛根へと届くというプロセスです。

このようにミノキシジルを投与することで毛母細胞に栄養が届きやすくなります。

特に末梢の血流が減少している方には、ミノキシジルの作用がより有効に働きます。

また、別の観点では、SUR2Bという受容体をミノキシジルが刺激するという働きも報告されています。

SUR2Bが刺激されるとアデノシンの生成が行われます。

アデノシンは今度は毛母細胞付近のアデノシン受容体を刺激し、VEGFと呼ばれる成長因子の生成を促します。

このVEGFが発毛を促すため、ミノキシジルを利用することで発毛が実現できるという説もあるようです。

これは10年以上も前の研究ですが、資生堂グループが2004年にその働きを研究し研究結果を発表しています。

資生堂リサーチセンターのアデノシンお研究結果はこちら

現在このアデノシンは、「アデノゲン」というブランド名で資生堂から販売されている育毛トニックやシャンプーに含まれています。

医療成分として認可を受けていないのは、資生堂の方針なのか、あるいは認可をとれるほどの効果を立証できていないと考えられます。

ミノキシジルの作用機序として、アデノシンを生成するのは間違いなさそうですが、発毛効果を促す作用として考えることはできなさそうです。

そのほかのミノキシジルの作用が合わさって、初めて発毛効果を実現していると想定されます。

ミノキシジルの作用機序の注意点

ミノキシジルは育毛剤では、とても有名です。

また商品化以来長い歴史もあり、信頼度も高い成分です。

特に、男性に多く見られる男性型脱毛症(AGA)の治療には大変実績もあり、多くの方が発毛を実感しています。

現在では、初めて発売されたリアップに続き、後継の医薬品が発売され反響をよんでいます。

医薬品タイプなので、信頼感と効果があると言われています。

一方で、血管に対しての影響が大きいので副作用があるのでは!?という懸念も一部ではあります。

副作用のリスクが完全にはないとは言い切れませんが、基本的に医薬品なので医療機関から入手することもでき回避することが可能です。

医療機関で医師にアドバイスを受けながら処方してもらうこともできるので、それなら不安な方でも安心して購入することができるかもしれません。

また個人によって効果の現れ方が違うことは、先の作用機序でご説明したとおりです。

そのためご自身の体調や頭髪の状況に合わせた量を服用することが、とても大切です。

最近は個人輸入などによってより自由に入手できるので、個人でも医薬品を通じずに手に入れることができるようになりました。

ミノキシジルを含んだ医薬品は、医療機関を通さずに手に入れることもできます。

でも作用機序の観点からは、作用は良くも悪くも働きます。

十分慎重な商品購入や使用をすることが重要です。

特にタブレットタイプの育毛剤は直接体内へ摂取します。

それだけ作用機上の働きも強くなるので特に注意しましょう。

なお、アデノシンを含んだミノキシジルとしては、フォリックスがあります。

2017/11/29